第6号: [特集] 地方組織活動(事実上)廃止宣告と「参加のはしご」のセラピー技法

平成25年10月31日(木)

*日臨心デコ*メルマガ第6号をお送りします。
 Happy Halloween!!
 担当上月です ○ 。(=^^=)。○ with ”●〜
 

「参加のはしご」ってご存じですか?
対人支援業務に関わる人なら、
教科書などで、一度は目にされていることでしょう。

行政への住民の参加のありようを8段階に分ける、という考え方。
たとえば、以下などに、わかりやすく説明されています。
http://com212.com/212/report/21seiki/jyoho/jyoho02.html

おのおのの参加段階での、住民と行政の関係のありようを、
上(もっとも達成された段階)から下へと示すと…

8 「住民によるコントロール」
7 部分的な権限「委任」
6 「パートナーシップ」:共同作業
5 「懐柔」:形だけの参加機会の拡大
4 形だけの意見の「聴き取り」
3 一方的な「情報提供」
2 「セラピー」:不満のそらし
1 世論の「操作」

 6以上が、住民の意志と能力が生かされている状態
 3〜5は、形だけの参加
 1・2は、参加とは言えない

■____________________________

ここで、「住民」を「日臨心会員」と読み替えてみましょう。
そして、「行政」を「21期運営委員会」と。

____________________________■

さてさて、本学会会員のみなさんの参加の現状は、
このはしごの、いったいどの辺りなんでしょう。

はしごの下から2つめ、まだ「会員不在(不参加)」の状態を、
この有名な「はしご論」を考案したアーンシュタインさんは、いみじくも
Therapy と命名しています。

本学会の手慣れたベテラン運営委員方がなさっているセラピー技法事例が、
以下の頁(スクロールして3つめのトピック)、
「無反応・無応答の臨床技法」で紹介されています。

役員の仕事ぶり

また、こんなのも。形は回答状ですが、内容は的外れで「無応答」。

申し入れ書に無内容な返事:運営委員会の不当介入による

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21期の運営委員会は、
地方組織活動(会則8章25条)の事実上の活動停止を、決定しました。
谷奥運営委員長は、この決定内容を、
前20期事務局長戸田氏からの問合せへの回答として、知らせました。
これに対し、前事務局長戸田氏は、本件は会員に告知するべきでは?
と問い返したのですが、そのお返事は、「いまだに無い」とのこと。

谷奥委員長回答文書への疑義と意見:地方組織活動統制への異議申し立てほか

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本学会の長老のお一人であり、本学会史の生き字引として上月も尊敬する
亀口公一さんは、「臨心は民主集中性ではないか」との實川さんの問いかけに、
以下のようにお返事を書き送られています。

(以下亀口公一さんの記述より引用)・・・・・・・・・・・・・・

   (前略)
73年の改革委員会がつくった会則の中にある「運営委員会」が、
すくなくとも学者・専門家の権威を笠に着た中央集権的な組織ではない
ことだけは確かです。
だからといって、
どのような考え方も受け入れ、思想信条の自由が保障されることこそが
公平公正な国家や自治体であるように、
議会制民主主義を「運営委員会」に求めるのは筋違いではないかと、
私は思っています。
日臨心はどのような考え方でも受け入れる組織ではありません。
あくまでも「真(しん)の臨床心理学を探究する」ことに賛同する人たちが
会員になることが条件なのです。
資格や業績や権威がほしい人は、心臨の方にいっています。
その意味では、
「むしろ非集中の各人の自律を大切にしている」組織だと思っています。

・・・・・・・・・・(以上亀口さん記述の引用おわり)

この亀口書簡に書かれているように、これまでの日臨心が、
「中央集権的な組織でないことだけは確か」で
「非集中の各人の自律を大切にしてい」たとすれば、
こんどの21期運営委員会の方針は、180度の転換じゃないですか?

 地方組織活動を、研修活動だけに制限されてしまって、その上、
 研修委員会に、活動計画の審査・認可を一つ一つ仰がなくてならない、
 つまり、運営委員会の指揮命令下・コントロールの下に置く

という、こんどの21期運営委員会の方針決定に、上月は、
ものすごく違和感があります。
上月がそこでお骨の管理をする宗教法人の会館を、
日臨心地方委員会活動拠点につかってもらって、時宜に応じ、
地域の公益に貢献できるたくさんの活動の場になったらいいな、
と提供しているんですよ。なので、
「それはないでしょう!!」という思いでいっぱいです。

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地方委員会の事実上廃止という、重大な方針変更の決定は、
どんな理由また(やむにやまれぬ?)事情によって、
なされなければならなかったのでしょうか。
これを、戸田前運営委員長が問いただしました(再掲)。

谷奥委員長回答文書への疑義と意見:地方組織活動統制への異議申し立てほか

くりかえしますが、この戸田氏発10月2日付の問合せには、
谷奥運営委員長からは、いまだ、完璧に「無反応・無応答」です。

これって、「セラピー」の<高等技術(応用・変法)>ですな….。

++++++++++++++++

……ところで、
菅野運営委員長の方からは、二三の「お返事」が、
問合せ元の会員宛てに、ようやく届いてはいるようです。
しかし、聞いてみると、
いずれの発信元の人からの所感も、ほぼ一致しています。
つまり、<問合せた内容についての回答になってない!>
んだそうな。

 発信者の質問・具申・要望は、全てが運営業務に関わる公的事案なのに、
 これに対して、菅野さんは……、

 発信者の私的な感情を傷つけたとの、謝罪の弁を述べる。
 これによって、公的問題の根幹を的外しし、
 相手から出された問題意識を歪曲・矮小化する。

 なにより、今後の具体的対応策を一切提示せず、
 改善を誓う抱負さえも、言明を避ける。

つまり、
<実効性の薄い、無内容な文の羅列>と受けとめざる得ない、とのこと。

その一例が、

菅野事務局長との往還文書1


そして、これ(再掲)。

申し入れ書に無内容な返事:運営委員会の不当介入による

う〜ん、まさに、アーンシュタイン説「セラピー」の達人、さすが!
8.10第一回運営委員会で、「事務局長、やらせていただきますっ!」と
意気揚々、名乗りを上げられた菅野聖子さんだけに、面目躍如です。

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会員が学会運営に公平に正しく参加するための大前提は、
事実を「知っておくこと」そして「知ろうとすること」。

これが、デコメルマガの大きな使命だと思っています。

みなさまからのご意見をお待ちしています。

               日臨心デコメルマガ担当:上月宝珠(=^・^=)     
                               

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