去る7月26日、相模原市の津久井やまゆり園で、真に悼ましい殺傷事件が生じました。
犠牲になられた方々のご冥福を、こころよりお祈り申し上げます。
いま、この事件の原因を、容疑者個人の病理に収斂させようとの動きが見られます。
この流れは、「措置入院」の強化など、「精神障害者」への偏見に基づく「予防」へと繋がりかねず、私たち臨床心理学会は、これを深く憂慮します。
背景に横たわる深刻な社会病理から目をそらしていては、惨事の全容はけっして明らかになりません。
本学会はこの事件の今後を注視し、広く関係方面より情報を集め、解明に努めたいと考えています。
平成28年7月31日
代表理事 實川幹朗