第72号: [ 20期<改革派>の試みはなぜ潰されたのか?<薬に頼らない在り方への志向>]

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平成26年11月13日(木)

*日臨心デコ*メルマガ第72号をお送りします!
週末15日夜の総会まで、今日を入れてあと2日。

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20期で試みた、さまざまな事業と改革、それらをなぜ、

「21期」は、貶め、引き継がず、歴史から葬るのか?

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改革派が、<向精神薬に頼らない支援の在り方>を

表だって打ち出したことも、守旧の人たちの危機感を

煽り、改革派殲滅を目指さしめたことの一因でした。

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主に化学合成薬である、向精神薬大量処方の問題は、

有効性の高さの程度に見合わない強い副作用に依って、

膨大な薬害被害をもたらしてきたことが、ようやく、

広く知られるようになってきました。

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しかし、薬に頼らざるを得ない、他に対案がないから、

というのが、概ねの考え方であるようにも思われます。

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サリヴァンやサールズのように傑出した精神科医に依る、

文字通り命がけの精神療法が試みられていた時代に戻る

わけにもいかないでしょう。

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そうかといって、ネオ反精神医学(昨今の、日常の不調

に診断名をつけて、猫も杓子も病気にしてしまう風潮を

嫌って、心の病なんかない、と言い切ってしまうこと)

に流れていくのは、いくらなんでも行きすぎです。

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でも、その対案は、ほんとうは、既にあるのではないか、

それは、わたしたちの足元に、見いだせるのではないか、

       と、改革派は問いかけ続けてきたのです。

日臨心デコHP「ごあいさつ」
http://ck.acemail.jp/52qc2pTT/Nuxr/

そして、それをかたちにしたものが、

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大会では:

第47回大阪大会

☆ プレセッション
『魂・祀り・心理 ーこの世とあの世の臨床 
 医学(脳科学)・看護・宗教の側面から霊魂を問う!』
http://ck.acemail.jp/pCxlNuPh/Nuxr/

☆ 全体会シンポジウム
「臨床心理学 宗教 社会 その関係性を探る」
http://ck.acemail.jp/zcV5aQk0/Nuxr/

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機関誌においては:

50巻1号の、酒木保20期運営委員長の「巻頭言」。

同巻号所収、兵頭晶子氏の論文「民間治療場の日本近代」。

また、藤原桂舟氏が、責任編集された、50巻2号の特集、

「身体志向心理療法のさまざまなアプローチ」。

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これらの20期改革派の実績は、

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この日本で、日本の臨床心理実践者が、日本の風土に

相応しい臨床心理学の在り方を研究し、実践すること、

それこそが、1964年創設の歴史を有する、本学会の、

いま改めて顧みるべき、使命ではないのか?

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このような理念の実現化を、試みたものでした。

この改革派の動きに呼応し、本学会に新たな可能性を

見い出され、昨年の役員改選(H25.8.10選挙)において、

21期運営委員に立候補くださった方が、おられました。

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立候補者氏名:金田恆孝

〈立候補理由と所信表明〉

日本臨床心理学会運営委員に立候補します。

心理療法をめぐって国家資格化・呼称、医師との関係など、諸団体のエゴなど
が錯綜し、現代の心の病をどうとらえ、どう向き合っていくのかという臨床の
本質的な議論や研鑽がなおざりにされている感が否めない。

特に、明治政府による「近代化」政策のもとで、古代 からの癒しのわざ、
「山岳修験者」たちによる療法、シャーマンによる「口寄せ」「狐憑き」等々、
綿々と受け継がれてきた、人間性回復・変容のための遺産を、西洋医学の知見
だけで切り捨てた罪はあまりに大きいと思われる。

地域性や歴史性、関係性などを切り捨てて、病んでいる部位のみ、分類された
病気のみを治療対象とし、エビデンスを競う哲学とは異なる療法があった。

近代化によって断ち切られた繋がりを回復させていくことにより、古から流れ
ている「共同の無意識」に近づきながら、「今ここ」における関係の回復をと
もに模索できる臨床家でありたいと願う。

これまで牧師をしながらカルトと呼ばれる熱狂集団参加者との家族カウンセリ
ングなどを行ってきた。先祖は里の民から追われた山の民であり、父は神主。
自分自身に布置された課題を解きながら、日本臨床心理学会の中から、日本の
地における療法の継承・回復を訴えていきたいと願っている。

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金田さんもまた、H25.8.10選挙の信任投票では、

守旧派の「不信任」組織票により、「落選」となりました。

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昨年の、「日本臨床心理学会 21期役員選挙」とは、

単なる、運営委員会内部の派閥争いなどではなく、

「日本」における「臨床心理学」の今後の在り方そのものを

問うたものであったのです。

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すなわち、

グローバル資本の政治的経済的支配下にある

精神保健福祉のコバンザメとしての生き残りをかけるか、

あるいは、その支配から脱して、

各々の臨床の力を恃む独自の道を探るのか。

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両者の断絶と葛藤は、この選挙の後も、波紋を残し、

その狭間を、各々のやりかたで橋渡ししようとした方々

の中に、改革派のみならず、守旧の側にも、犠牲となら

れた方があったのは、極めて遺憾なことでした。

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しかしながら、この葛藤状況を、むしろ巧妙に利用して、

いまもなお、「21期」を背後で動かしておらえる方が

いらっしゃるのです…。

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守旧派の皆さんが、首の皮一枚だったこの方の「当選」を

ゴリ押しさえなさらなかったら、「21期を称する方々」と

など不本意ながら、申し上げざるを得ないこともなく、

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35号以後これまでに裏付けと共に報告した、会員に対する

軽視や背信の姿勢を、「21期」と一括りにしてご批判する

こともなかったでしょう…………。  無念きわまります。

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  ☆◎☆ 会員の皆さまに、お願いします!! ☆◎☆

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「2013年度総会議案書」の<不適正記述>の修正を、求めてください。

これらが、本学会の歴史(恒久的記録)として残ってしまいます。

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「2014年度議案書」の問題点(概要)は、デコHPに掲示しています。
不適正記述の概要は、以下に。
http://ck.acemail.jp/9rGaas2H/Nuxr/

◎ <議決権行使書>は、こちらです。
http://ck.acemail.jp/7RUPeWyB/Nuxr/

◎ 学会事務局(本店)に電子メール添付で、送付!!
   nichirinshin@univcoop.or.jp
  (((((( 明日、11月14日午前中までに!))))))

◎ または、大会に参加者される方に、お預けください。

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心理専門職国家資格化問題は、
  向精神薬多量処方に依って存立する、
    医療と福祉の裏側の利権に深く関与します。

臨心運営委内部の対立は、この国家資格化と
  薬を使う精神保健福祉のグローバリゼーションの攻勢から
    薬を使わない心理が、いかに自らの存在理由の基を
      護りきることができるか、身命をかけた自衛総力戦です。 

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デコFBです。(メーラー設定により表示できないことがあります…)
http://ck.acemail.jp/IxwNvoAU/Nuxr/日本臨床心理学会d?construction/1443364212610897?pnref=lhc

  20期運営委員会事務局長・運営副委員長・暫定会計担当 戸田游晏

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みなさまからのご意見をお待ちしています。

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